日本人と魚

古代より日本人はお魚を食べて生きてきた。

   

現在の日本人が在るのはお魚のおかげと言っても過言ではない事実


世界中各地で採れる特産物を中心にした食生活が各地の文化全体に影響を及ぼしたように、日本では魚を中心とした食文化が日本文化を成立させてきました。そしてそれは食文化のみに留まらず日本人の生活全般にも大きく影響を与えてきました。たとえば魚が神事や祭りでの信仰の対象とされたり、または各地域の漁を中心とした村コミュニティの成立など日本人社会全体に深く浸透していました。
 
古来より日本人は、近海で獲れる新鮮な魚を中心とした食生活食文化を発展させてきました。海に囲まれた日本の食生活は、豊富に獲れる近海魚が中心で、体に必要な栄養を様々な魚料理を工夫する事で摂取してまいりました。生物には生きていくのに必要な食物を美味しいと感じる能力が備わっていますが、各地域で獲れる食べ物の違いによりどんな食物が美味しいと感じるかの味覚が変化するとも言われています。
 
日本人が古来より魚を食してきたことにより世界でも最も優れた味覚を獲得してきました。その食文化の集積が魚料理レシピです。今や日本の魚食文化および魚料理レシピは先人たちから私たちが受け継いできた世界に誇る財産です。
 
近年では魚料理による様々な健康や病気予防への貢献が検証・実証されており(DHA・EPAなど)改めて魚を中心とした日本料理の素晴らしさが認められております。また世界で日本の料理、とりわけ魚を中心とした料理に注目が集まっています。特に世界中で健康指向がすすむ現在、魚料理の持つ健康効果が実証され需要も高まっています。
 
今後この日本の財産である魚食文化を次の世代に引き継いでいくことが私たちの子供たちへの贈り物になると思います。